「親知らずが気になるから抜歯してみたいけど痛そうだよな・・・」
「抜歯は腫れるって聞くしやりたくないな・・・」
こんにちは、キクです。
突然ですが皆さん親知らずは生えています?
生えている方は真っ直ぐ生えていますか?斜めに生えていますか?
一般的に親知らずはおかしな生え方をすることが多いので、「抜歯」を考えたことがある人も多いんじゃないかと思います。
でも抜歯って冒頭にあるような不安が付きまとうものですよね。
今回は『親知らずの抜歯』をテーマに書いていきたいと思います!
というのも僕も親知らずに悩まされてきた1人であり、つい先日抜歯を経験してきたばかりなので
記憶が濃いうちにその内容を共有できたらと思い本記事を書いています。
そして最初にお伝えしたいこととしては
「抜歯して本当に良かった」
ということです。
本記事の内容は以下5点です。
- 抜歯して良かったこと
- 抜歯決意に至るまでの経緯
- 抜歯当日までの話
- 抜歯当日の話
- 抜歯後の話
なお、僕は専門家ではないので下手に専門的な内容は書けません。
あくまでも「体験談」としてお読みいただければと思います。
それでは、よろしくお願いします。
本記事の内容
抜歯して良かったこと
まずはじめに抜歯して良かったことについてお話しします。
抜歯って痛いイメージばかりがあると思うので、先に良かった点をお話しして明るいイメージを持っていただけたらと思います。
親知らずがもたらすストレスからの解放
まずこれは一番多なメリットかなと思います。
親知らずによるストレスは人によってさまざまだと思いますが、僕の場合は「痛み」でした。
僕は左右どちらも親知らずが生えているのですが、右側が特に異様な生え方をしていました。
そのためか定期的に歯茎が腫れて、しばらく痛みを伴うんです。
死ぬほど痛いわけじゃないんですが、食事がしづらくなったり日常生活で気になったりと少なからずストレスはありました。
抜歯をしたことで今後一切この「痛み」が来ないと思うと気持ちがとても楽になりました。
歯磨きの仕方が改善された
パッと見だと「?」になる方もいるかもしれませんがこれも良かった点の1つです。
子供のころに銀歯を入れて以来歯医者さんに行ったことがなかった僕にとって
歯磨きについて深く考える機会というものはなかったんですよね。
子供の頃からの磨き方を無意識的に続けていました。
きっとそういう人は多いんじゃないかなと思います。
今回抜歯をするにあたり歯医者さんに行ったわけですが、
そこで「歯磨きの仕方」についても指導していただきました。
簡単に言ってしまえば2本ずつくらいの幅で細かく磨くということ
「そんな風に磨いたほうがいいんだろうな」とは思いつつも実践してこなかったこれまで。
こんな機会だからこそ「歯磨きの仕方」を見直す機会にもなり、
ある意味で強制的にはの磨き方を改善することができました。
磨き方を変えて感じたこととしては
「今までどれだけ適当に磨いていたんだろう・・・」
ということです。
細かく磨くことで歯と歯の間にブラシが入るのを感じることができるようになったので
長期的にみても歯を健康に保つためには改善できて良かったなと感じています。
腫れなくて良かった
これは意外に思う方も多いと思いますが、僕は抜歯してから全くと言っていいほど「腫れ」がありませんでした。
自分でもびっくりしました。
そして嬉しかったです(笑)
抜歯に抵抗を持つ大きな要素として「腫れ」は間違いなくあると思います。
僕も20代後半になる今に至るまで抜歯してこなかったのは、この「腫れ」が嫌だったという部分が大きいです。
もちろん全員が全く腫れないなんてことはありません。
もしそうならそもそも「腫れるのが嫌」なんてイメージも湧きませんからね。
でも「腫れない場合もある」ということを僕は知って欲しいと思いました。
抜歯決意に至るまでの経緯
それでは僕が「抜歯」をしようと思うまでに至った経緯をお話ししていきます。
定期的に痛い
親知らずって生え方によって気になり具合に差が出ますよね。
僕の親知らずは左右で生え方が全然違いました。
左側は真っ直ぐ
右側は明らかに斜め
「抜歯して良かった点」でも触れましたが、僕は右側の親知らずが定期的に歯茎が腫れて痛みを伴っていました。
この痛みはしばらく我慢すれば治まるからと何年も放置してきました。
激痛というほどの痛みではなかったので。
でもしばらくするとまた痛い時期が訪れる。
このループを何度も繰り返してきました。
妻に促され抜歯を決意
お恥ずかしながら自分で決意したわけではありませんでした(笑)
ずっと自分の中で戦っていた痛みでしたが、
今回は少し痛みが強く「痛いな」と漏らしていました。
すると妻から「抜きなさい」と。
自分のことだと「耐えられるから」と先延ばしにしてしまいがちなのは悪い癖ですね。
そもそも「耐える」必要がありませんでした。
今思えばもっと早く抜いても良かったなと思います。
とりあえず抜歯を決意させてくれた妻に感謝です。
抜歯当日までの流れ
ここでは抜歯をする当日までの流れについてお話しします。
僕の場合は以下の内容を実施しました。
- ・とりあえず歯医者さんに行く
- ・目視確認の実施
- ・CT検査の実施
- ・抜歯の作戦会議
- ・歯磨き方法の指導
- ・一週間程度の洗浄期間
とりあえず歯医者さんに行く
抜歯を決意したら兎にも角にも歯医者さんに行かなければ何も進みません。
予約して早速今の状態を診てもらうことになりました。
目視確認
そして実際に歯医者さんに行ってまず最初に行われたのが「目視確認」でした。
親知らずがどのような状態なのかを目視で診ていただきました。
口を開いて診てもらった時の先生の第一声が
「うわー」でした(笑)
どうやら厄介な生え方をしていたようです。
まあ自分でも分かるくらい真っ直ぐには生えていなかったので納得です。
CT検査
次にCT検査を行いました。
CT検査はコンピュータ断層撮影(Computed Tomography)と呼ばれるもので、
これにより歯の生え方や状態を把握することができました。
ここでは歯茎内部まで歯の状態が見えるので、より一層斜めに生えていることが明らかになりました。
そして親知らずにしてはかなりしっかり生えているということも分かりました。
抜歯の作戦会議
続いて行ったのが抜歯の方針説明。
これは言わば作戦会議みたいなものです。
CT検査の画像を見ながら「どのように抜歯を行うか」の説明を受けました。
僕の場合親知らずが斜めに生えていて、歯の上面が隣の歯の横面にぶつかっていました。
そのため単純に引っこ抜くということができなかったんですね。
なので歯を切り崩しつつ徐々に分解していく方針になりました。
「抜く」というより「取り外す」というイメージに近いですね。
電動ノコギリみたいなもので歯を細かくしていって、最後に根元をポロっと取るという感じです。
それともう1つ衝撃的な事実。
僕はこれまで下の奥歯2本が親知らずという認識でした。
それ自体は間違っていません。
しかし上の奥歯2本も親知らずであることを知らされたのです。
2本だと思っていたら合計4本でした(笑)
そしてどの歯を抜歯するのかなんですが、もともとの僕の認識はこうです。
「右だけ抜いたら顔のバランスが崩れるから左も抜くんだろうな」
でも歯医者さんに聞いてみると右だけ抜いても顔のバランスが崩れたりはしないとのこと。
確かに言われてみればそうだなと思いました。
抜歯に限らずどこかの歯が抜けたら顔のバランスが崩れるかと言われればそんなことないなと納得しました。
しかしもう1つ教わったこととして「下の歯を抜いたら上の歯が落ちてくる」ということ。
僕の場合は斜めに生えていることもあり他の歯よりも親知らずが低い位置にあったせいなのか既に上の歯がだいぶ落ちていました。
親知らずが痛む時には大体上の歯が腫れた部分にぶつかって痛いなと思っていました。
見た感じだと上の奥歯は尖っていて、それがぶつかって痛いんだろうなと思っていました。
しかし今回分かったのが「上の奥歯は尖っているのではなく落ちてきているからぶつかっていた」ということ。
これは抜歯後にはさらに悪化する可能性があるので上の奥歯(親知らず)も抜歯することになりました。
つまり抜歯対象は右側の上下1本ずつで合計2本。
最初は左右下の奥歯2本を想定していたので僕としてはかなり想定外の内容でした(笑)
歯磨き方法の指導
そしてここで歯磨き方法を指導していただきました。
抜歯するにあたり、口の中はできる限りキレイな状態にしなければなりません。
そのためには適切な歯磨きを行う必要があります。
そのための指導です。
とくに親知らずが奥歯だったので重点的に磨き方を教わりました。
奥歯って磨けているようで磨けていないんですね。
1本の歯でも分割して磨くという概念が身につきました。
一週間程度の洗浄期間
歯医者さんでの診察が終わったら、ここから一週間の口内洗浄期間に入ります。
僕が具体的に実施したのは以下です。
・うがい薬による洗浄
・指導された方法で歯磨き
まあそんなに厳しいことではなく、少しこれまでの歯磨きから手間が増えたかな程度です。
でも自分の歯のためですからね。
真剣に実施しました。
うがい薬は歯医者さんが処方してくださるのでそれを使いました。
1日数回、特に寝る前はマストで行いました。
抜歯当日の話
洗浄期間も終わりついに抜歯当日。
ドキドキです。
抜歯した後はご飯も食べにくい、というか食べたくないので先に夕飯を済ませて歯医者さんに向かいました。
到着すると奥の部屋から聞こえる子供の鳴き声。
これがさらに不安を煽りました(笑)
あの鳴き声の声量は歯医者さん特有だと思います。
下の親知らず抜歯開始
先に書いてしまうと下の親知らずを抜き終えるまでには1時間程度かかりました。
そしてかなり痛かったというのが本音です。
作戦会議通り歯を分解しながら抜歯作業を進めていきました。
意外だったのが歯を押す頻度が多かったことです。
抜歯なので歯を引っ張ると思っていたのですが、押したり引いたりして歯を揺すっていました。
最初は「このくらいなら耐えられる」と思っていたのですが長時間だったので次第にしんどくなっていきました(笑)
麻酔をしているので自分では現在の進行状況が全く分からないんですよね。
それがまた精神的にしんどかったです。
「この戦いはいつ終わるんだろう・・・」
そんなことを思いながらひたすら頑張りました。
痛みが続きすぎて何度か休憩を挟ませていもらいました。
歯の痛みの他にアゴの痛みもありました。
特に奥歯だと大きく口を開けている時間が長時間続くので。
「アゴ外れるんじゃないか・・・?」
そう思うくらいでしたね(笑)
休憩と格闘を繰り返して約1時間後。
「もう抜けてますからねー」の一声。
「え、抜けてるんですか・・・!?」
麻酔の影響で抜けたことすら分かりませんでした。
抜歯箇所を縫合して下の歯は完了です。
ようやく解放された感じがありました。
しかし忘れてはいけない「あと1本残っている」という事実。
上の親知らず抜歯開始
ここで安心の一言がありました。
「上の歯はすぐ終わりますからね」
長期戦で疲弊していた僕にとってはとても嬉しい知らせでした。
そしていざ抜歯が始まるとなんと10分程度で終了。
下の親知らずに比べて全然痛くありませんでした。
一般的に抜歯によって腫れ上がるのは下の抜歯の方が多いらしく、
上の歯であればそれほど負担はないことを身をもって体験しました。
なので上の歯の親知らずで抜歯を迷われている人はそれほど不安に思わなくても大丈夫だと思います。
意外とあっさり終わりますので。
帰宅後の対応
無事抜歯が完了し自宅に戻りました。
この時はまだ麻酔が効いているので口に違和感があるくらい。
でも1時間、2時間と経過するとともに麻酔が切れて痛みがぶり返してきました。
「痛い・・・」
「待って。本当に痛い・・・」
痛みと共に、しばらく抜歯箇所の出血が止まらなかったのでガーゼを口に含んで30分程度安静にしていました。
すると出血は治りました。
しかし痛みは継続していたので、処方していただいた痛み止めを飲んですぐに寝ました。
寝てしまうのが一番です。
なので抜歯をする日には抜歯後には予定を入れないことをオススメします(笑)
抜歯後の話
最後に抜歯当日を乗り越えてからのお話をしていきます。
抜歯後はより一層口内を清潔に保たなければいけませんでした。
抜歯箇所にバイ菌が入り込んでしまうと膿んでしまったり炎症を起こしてしまうのでまだまだ安心できません。
翌日検査
抜歯を実施した翌日に改めて歯医者さんに伺いました。
翌日検査では抜歯箇所の状態確認のみ行いました。
「腫れの具合はどうか」
「バイキンなどにより膿んでしまってはいないか」
結果としては正常だったので安心しました。
所要時間は5分程度でした。
冒頭でも触れましたが僕は運がいいことに抜歯による腫れがほとんどありませんでした。
しかし「これからドカンと腫れるのではないか?」という不安がありました。
確認してみたところ、抜歯の翌日時点で腫れる人は腫れるとのことでした。
それを思うと自分は腫れない方なんだなと安心しました。
「でも油断はしないでね!」と一言をいただき、その日の検査は終了しました。
翌週検査
翌日検査からおよそ一週間後、再度診察がありました。
翌週検査で行ったに内容は以下です。
- ・抜歯箇所の状態確認
- ・縫合箇所の抜糸
翌週検査までの期間は「「正しい歯磨き」や「うがい薬による洗浄」を徹底的に行なっていました。
またそれに加えて「抗生剤」なども飲んでいました。
この一週間は抜歯当日までとはいかないまでも、定期的に鈍い痛みが続いていました。
そのため飲みすぎない程度に痛み止めを飲みながら過ごしていました。
その痛みについて相談すると「通常よりも少し長引いているね」ということでした。
外部から見た感じは正常であったため、内部的な痛みである可能性を考慮して
念のため更に一週間抗生剤などを飲んで様子を見ることになりました。
また縫合箇所の抜糸については一瞬で終わりました。
麻酔も特にしていませんが、ほとんど気付かないレベルです。
翌々週の検査
前回の検査の時にいただいた抗生剤が効いたのか、この時点で痛みはほとんどなくなっていました。
しかし今後少しの間は定期的に診察していただくことになりました。
これはまだ抜歯箇所の穴が完全に塞ぎきっていないので、その部分の状態を定期的に確認していただくためです。
でもこれにて「抜歯」における一通りの戦いは終わったと言える状態になりました。
痛みも引いて本当に良かったです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は僕が体験した「抜歯」についてお話ししました。
少し長くなってしまいましたが、本当につい先日のできごとなのでリアリティを持ってお話しすることができたのではないかと思います。
これまで痛みに耐えることでやり過ごしてきた自分にとって「抜歯」という選択肢は正直あまりありませんでした。
耐えられるから抜かなくてもいいと思ってきたので。
そのため今回の抜歯はある意味「勢い」で決意したに近かったです。
ほぼ前情報なしだったので不安もありましたが、結果としては
「抜歯して良かった」
これに尽きます。
脅したいわけではないのですが、下の親知らずを抜く場合には本当に痛いです。
でも痛いのはその瞬間と数日間のみです。
抜歯後のストレスからの解放はこれから何年先も感じることができます。
そう思えば抜歯してしまった方が絶対にいいと思います。
また、一番恐れていた「抜歯後に腫れないケースも存在する」ということも今回の記事の大きなポイントです。
「100%腫れる」
抜歯へのそんな不安要素を少しでも解消できればと思っています。
また僕が今回左側を抜歯しなかったように抜かなくても問題ない親知らずがあるといのもまた事実。
なので一旦は歯医者さんに行って、どうするかを判断するというのもアリだと思います。
ではでは!